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絹の三業「養蚕・整糸・織物」は明治以降の群馬県の経済・近代化を支える大きな産業の一つでした。
 
特に当時の前橋は良質な生糸の産地として国内外に知られていました。
 
前橋産の生糸はイギリスのロンドンやフランスの絹織物産地リヨンで、
 
「マエバシ、マイバシ、Mybash.Maibashi」と呼ばれ高く評価されていました。
 
生糸「Maibashi」の記憶
旧安田銀行担保倉庫は、大正2年(1913)に前橋市住吉町2丁目(旧細ヶ沢町69番地)に建設された会社です。
 
倉庫は銀行の担保物件として集められた生糸や繭の保管庫として利用されていました。
 
日本瓦の屋根に赤煉瓦の外壁を持つこの倉庫は、当時としては最新式の繭の乾燥場でした。
 
当初は南側にもう一棟、同様の倉庫がありましたが、昭和20年(1945)第二次世界大戦末期の前橋大空襲によって焼け落ちました。
 
残った現在の倉庫は戦後、前橋乾繭取引所に対応する倉庫として利用され、群馬の絹産業を支えてきました。
 
平成16年(2004)に「近代の地域経済を物語る巨大な煉瓦倉庫」として、「国登録有形文化財」に登録されました。
 
また、平成24年(2012)には「ぐんま絹遺産」にも登録されています。
赤煉瓦倉庫、竣工100年
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